ROCOのカケラ

あたしは冬萌（とも）！今日は仲の良い友達な男の子の拓海くんとね、
あたし達が住んでる町に流れてる大きな川の川岸で遊んでたの。
最近はまだプール開きもまだなのに、もうすっかり暑くなってて、
だから川の近くは涼しくて気持ち良かったんだよ。
でも本当は学校で危ないから、川には大人の人と一緒に行きなさいって言われてたのだけども、
今日は拓海くんと二人だけで来ちゃってたんだ、川岸の岩場で遊ぶだけだし平気だよね？
もうあたし達は四年生になってるんだし、きっと大丈夫だよ…うん。
すると拓海くんが何かを岩の隙間から拾ってきたんだ。
「ねぇ良い物を拾ったんだ」
「何それ？指輪？」
それは小さな指輪でした、う～ん見た目は玩具…じゃなさそうかも、
触ったら固いし何だか輝いてるし…でも宝石は付いてないけどね。
「それ落し物かな…お巡りさんに届けた方が良くない？」
「きっと誰か捨てたんだよ、ほら宝石ついてないし安い指輪みたいだし」
「そっかな…こんなに綺麗なのに」
「それに大人用ならもっと大きいんじゃないかな？」
確かにそうかも、ちょうどあたしの指でぴったりのサイズだったから。
ピッタリか…あはっ、これ宝石は無いし、模様もあまり無いけども、
こうして日の光に照らしたら輝いて、何だかあたしには素敵に見えてきました。
どうしよう気に入っちゃったかも…

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私の名前は児玉加奈、ちなみに一年生、サッカー部のマネージャをしてます。
小学校や中学校の時は女子サッカー部だったけども、
残念な事に入学したこの学校には女子の分は無かったので、
それならと男子サッカー部のマネージャとして入部したの。
まぁ、実際のところサッカー好きだからという理由で、
ここのマネージャをしてるわけじゃないけどね。それは…
「透くん、今日も練習頑張ってね！」
「おうよ！」
マネージャをしてる理由…それはここに中学から付き合っている彼氏の三原透君が入部してるから。
去年のマネージャは三年だったみたいで、当然に今は卒業済み、
だから丁度サッカー部はマネ不在で困ってたそうでね、それで彼の手助けしたくて、
彼女である私がマネージャを志望したわけなんだ。
マネージャの仕事は大変だけども、部活してる彼氏を直ぐ側で見られて、
何より手助けできるのだから、結構満足してるよ。
こうして部室の中でみんなの洗濯物を集めて担いでいた私と、
着替え終わった透君が喋っていると、部室に一人の男子が入ってきました。
「はは、今日も仲がいいなお前らは！」
「せ、先輩～ちわっす！」
「！？」

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